あらゆる産業は、儲かれば増産し、作っても売れなければ、
減産したり、時には廃業してしまいます。
農業にも、同じ側面があります。
農業の収入が低いと、親から子へ「田畑」が相続はされても
引き継がれることはありません。
「田畑」が耕作放棄地になったら、たちまち草が生え、すぐに樹木が伸びて、先祖が開墾する前の状態に戻ってしまいます。
兵庫県でも耕作放棄地が増え始めました。
残念なことに、日本政府は農業を国の根幹としてきませんでした。
しかし、人間は生きるために、必ず食べなくてはなりません。
しかも農業は人間の努力だけでは成り立ちません。
天候不良や自然災害、獣害があり、必ず収穫できる保証はありません。
だから、各国は自国の農業を育成・援助しています。
アメリカ政府は自国の農家に毎年、一兆五千億円の補助金を支給して農業を支えています。
現在は世界的にも、人口増加による食糧不足が懸念されています。
この状況で日本の食糧自給率は、38%にまで下がってしまいました。
「農業」と「食べる事」を大切にして、「平和な暮らし」が続くよう
これからも、ともに頑張り政治を変えましょう。
兵庫県農民運動連合会 事務局長 田中